前回、真珠湾攻撃とその後に続く伊号潜水艦の攻撃が、アメリカ西海岸に《消灯令》と《灯火管制 》をもたらした経緯をみてみた。
では、それらがどのようにハリウッドの映画製作に影響を及ぼしただろうか。
前回、真珠湾攻撃とその後に続く伊号潜水艦の攻撃が、アメリカ西海岸に《消灯令》と《灯火管制 》をもたらした経緯をみてみた。
では、それらがどのようにハリウッドの映画製作に影響を及ぼしただろうか。
第二次世界大戦期のハリウッド映画製作について調べていると、《blackouts and dimouts》という表現に頻繁に遭遇する。どちらも《灯火管制》のことだろうと思い、最初は余り気にしていなかったのだが、どうもはっきりしないことが積み上がっていった。調べていくと、《blackouts》と《dimouts》は、それぞれ違う規制を意味していて、それらがハリウッドに与えた影響も異なっていた。ここでは、その成り立ちの違いを見てみる。
前回ヴィタリー・マンスキー監督の『Close Relations』を紹介したが、今回は『Putin’s Witnesses (Свидетели Путина, 2018)』を紹介したい。この作品も、dafilmsのストリーミング・サービスで鑑賞可能だ(英語字幕のみ)。
続きを読む プーチンの証言者たち
| 『Close Relations (2016)』[Studio Vertov] |
引き続きdafilmsのウクライナ特集からの作品を紹介する。今回は、ヴィタリー・マンスキー監督の『Close Relations (2016)』というドキュメンタリーをとりあげたい。原題は『Рідні』、ウクライナ語で「親類たち」という意味だ。
ウクライナの領土内にロシア軍が侵攻してしまった。私達の多くは、この事態が訪れるのをまるで知らなかったかのように驚いているが、クリミアへのロシア侵攻以来、ロシアの強硬な姿勢は崩されていなかった。そして、ウクライナ国内では内戦状態がずっと続いていた。ドキュメンタリー映画のストリーミングサイト、dafilmsでウクライナについての映画の特集が組まれている。少しづつ見ているのだが、この内戦状態について扱った2本の作品を紹介したい(追記:いずれも英語字幕)。
ジョセフ・H・ルイス監督の『拳銃魔(Gun Crazy, 1950)』について調べているときに、ハリウッドと銃の関係について、つい調べ始めてしまった。Hollywood Reporterにこんな動画があったのを見つけた。
Part Iはこちら