『博士の異常な愛情』の作戦ボード(2)

アメリカ国防省はイコノラマの次に大型ディスプレイとしてケルヴィン゠ヒューズ型ディスプレイを採用した。レーダー映像を撮影し、そのフィルムを自動現像し、1.8メートルのスクリーンに自動で投影するという画期的な装置だった。
2024年1月25日 Hollywood Cinema

『博士の異常な愛情』の作戦ボード(1)

『博士の異常な愛情』の象徴的な作戦指令室は、現実には存在しなかった──。映画史に残る「War Room」を手がかりに、冷戦下の核戦略、巨大ディスプレイ技術、NORADの実像をたどりながら、フィクションが現実のイメージをいかに形づくったのかを検証する。
2024年1月8日 Hollywood Cinema

おぞましい野蛮が飛び出すとき

《保守派》と《リベラル》のあいだの溝が、SNSによって近年さらに広く、深くなっているという指摘は多い。私は、本当にそうなんだろうか、という疑問を抱いている。文化をめぐる政治が二極化したのは、Facebookや旧Twitterのせいなのだろうか。むしろ、もともとの議論がそのように設計されていたのではな…
2023年10月23日 General

ポリティカル・コレクトネスのポリティクス

最近、Fox NewsやCNNの映像を見ていて気になったことがあって、1970~90年代のアメリカのTVニュース映像を見直していた。そういったものを見ながら、いかにマスメディアが、現在のさまざまな議論(ディスコース) のあり方に影響を与えてしまったかという点を考え直している。そのことを書き記す前に、…
2023年9月30日 General

スティーブ・バノン地獄で君臨することを夢見る男

エロール・モリスのドキュメンタリー『アメリカン・ダーマ』は「危険な思想に語る場を与えるべきか」という論争を引き起こした。しかし、なぜ多くの人々が、スティーブ・バノンの言葉に深く刻まれたシニシズムを魅力的に感じるのか ─── それを探ろうという、稀な試みの映画である。『頭上の敵機』『荒野の決闘』『フォ…
2023年5月6日 General

アブクラマ、チョムスキー、Q

NetflixのSFドラマ『ホット・スカル(Sıcak Kafa, 2022)』は、「会話によって感染する言語のパンデミック」という斬新な設定を軸に、コミュニケーション、言葉、そして現代社会の情報環境を鋭く問いかける異色の作品だ。言語学者ノーム・チョムスキーの有名な例文から、SNSのコンテクスト崩壊…
2023年3月21日 General