『カサブランカ』はプロパガンダ映画だ わたしたちの果てなき切望 (1) ─── 群衆は眠れる人だと言ってもよいだろう。理性は一時のあいだ宙づりになり、心の中に強烈なイメージの現出するままに任せる。しかし、このイメージは、内省 reflectionという行為によって、あっという間に霧消してしまうものだ。 Gustave Le Bon [1 p.35] 続きを読む 『カサブランカ』はプロパガンダ映画だ
『カサブランカ』はプロパガンダか わたしたちの果てなき切望 (7) 過去をコントロールする者は未来をコントロールする。現在をコントロールする者は過去をコントロールする。 “1984” George Orwell 続きを読む 『カサブランカ』はプロパガンダか
甘美なプロパガンダ わたしたちの果てなき切望 (8) ナチズムは、最も残虐で自己中心的な個人の本能を解き放つことで、大衆を操作している。 Herbert Marcuse [1 p.70] 続きを読む 甘美なプロパガンダ
総統のための装置 わたしたちの果てなき切望 (9) ─── ファシズムは総統の崇拝〔礼拝〕によって大衆を屈服させているが、このように大衆を力ずくでわがものにすることに対応しているのが、礼拝価値を生み出すために役に立つ器械装置を力ずくでわがものとすることなのである。 Walter Benjamin [1] 続きを読む 総統のための装置
批評の言葉 わたしたちの果てなき切望 (10) ─── あなたの望みは支配すること。私の望みは生きること。冒険、戦い、異国の土地、美しい女性、私はそれらを必要としているのです。だが、あなたはそれを悪用する。『ほら男爵の冒険(Münchhausen, 1943)』 続きを読む 批評の言葉